ブラクリ4号検証編
前回の記事では、ダイソーの道具をメインにした低予算装備と「ブラクリ3号」を使い、テトラポットの穴釣りで根魚の反応を楽しんだ様子をお届けしました。

前回は後半にかけて少しうねりが出てきて、ブラクリ3号では仕掛けが流されてしまう場面がありました。そこで今回は、さらに確実な底取りを目指して、ワンサイズ重い「ブラクリ4号」を準備してのリベンジです。
釣り場に着いて海を見ると、前回よりもさらに穏やかなベタ凪。
「今日は波も穏やかだし、4号ならスッと沈んで底も取りやすそうだし、3号から4号へ、たった数グラム重くなるだけでしょ? 重さが増した分、釣果にも期待できそう!」
そんなポジティブな気持ちで挑んだのですが……実際に竿を出してみると、この「たった数グラム」が魚の反応を劇的に変えてしまうという驚きの結果が待っていました。
今回の検証結果:重ければ良いというものではない
結論から言うと、今回の釣果は「わずか1匹」。 前回と同じ場所、同じ仕掛けの落とし方をしたにもかかわらず、明らかに魚の反応が違ったのです。
今回学んだ最大の教訓は、「ブラクリは重ければいいというものではない」ということです。
なぜこれほどまでに差が出たのか? 実は、当日の「海の穏やかさ」と、4号特有の「落ち方」の組み合わせが、警戒心の強い根魚を驚かせてしまったようなのです。
「4号を使ってみたけど、アタリはあるのに掛からない……」と悩んでいる方や、これから号数選びを迷っている初心者の方へ、実録データをもとにした「失敗しないための使い分け」を解説します。
自然を相手にする準備
穴釣りは低予算で手軽に始められますが、フィールドは常に変化する「自然」です。今回はベタ凪でしたが、それでも危険は潜んでいます。長く釣りを楽しむために、以下の3点は必ず意識しましょう。
1.足元の安全とライフジャケットの着用
テトラ帯は一見安定しているように見えても、急に滑りやすい箇所が現れます。サンダルなどは厳禁。「グリップの効くスニーカー」を履くことが、テトラ攻略の最低条件です。また、万が一の転落に備え、命を守るライフジャケットは必ず着用しましょう。
2.「今日はやめる」という最大の勇気
今回は非常に穏やかなベタ凪でしたが、海の状況は刻一刻と変化します。穴釣りに夢中になっていると、気づかないうちに波の音が大きくなったり、風が強まったりすることも珍しくありません。
- 足元のテトラが波しぶきで濡れ始めた
- 風で糸がふけて、底取りが難しくなった
このように、少しでも「やりづらいな」「危ないかも」と感じたら、そこが引き時です。無理をして怪我をしては、せっかくの楽しい釣りが台無し。「無事に家に帰り、また次の釣行を楽しみにできること」こそが、釣りの一日を締めくくる一番の正解だと私は考えています。
3.未来の釣り場を守るマナー
私たちが使ったブラクリの空きパッケージや、余ったエサの容器が釣り場に放置されているのを見かけると悲しくなります。私はいつもダイソーのゴミ袋を常備し、自分のゴミはすべて回収しています。こうした小さな心がけが、明日も釣りができる環境を守ることに繋がります。
低予算でそろえた今回の釣り道具と費用
今回使用した道具と費用は以下の通りです。 基本的には前回の「3号編」でそろえた道具をそのまま使っているので、新しく買い足したのは仕掛け(ブラクリ)代のみ。一度そろえてしまえば、2回目以降は圧倒的に安く遊べるのがこの釣りの魅力です。
| 道具 | 詳細 | 費用 |
| ロッド | ダイソーコンパクトロッド(130cm) | 前回購入分 0円 |
| リール | ダイソーリール(2000番) | 前回購入分 0円 |
| エサ | アオイソメ(200円分) | 200円 |
| 仕掛け | ブラクリ4号 | 約300円 |
| 合計 | 約500円 |


今回はロッドとリールは使いまわしなので、餌とブラクリ4号の代金で約500円で遊べました。
ブラクリ穴釣りのやり方はとてもシンプル
基本的な手順は前回の3号と同じですが、おもりが重くなったことで操作感には少し変化がありました。
- 落とす: テトラポットの隙間に仕掛けを落とします。4号は重さがある分、狙った場所へ「ストン」と真っ直ぐ沈んでいくので、狙いやすさは向上しました。
- 底を取る: おもりが底に着いた感覚を指先で感じます。4号は着底の衝撃が「トンッ」と明確に伝わるため、底の位置が把握しやすいのがメリットです。
- 合わせる: 魚がエサを突つく反応があれば、軽く竿を上げて引き上げます。
操作そのものは相変わらず簡単で、初心者でも迷うことはありません。しかし、この「合わせる」瞬間に、今回は大きな違和感を抱くことになります。

実釣レポート:アタリはあるのに、どうしても掛からない
いざ実釣を開始すると、魚からの反応はすぐに返ってきました。 竿先を「プルプルッ」「コンッ」と震わせる、あの興奮の瞬間です。
「よし、今日もきたぞ!」
そう確信して、3号の時と同じタイミングで合わせを入れますが……スカッ。 手応えはなく、空を切る竿先。
その後も、アタリは何度もあります。しかし、どれだけ集中して合わせても、針が魚の口に掛かる感覚が全くありません。上がってくるのは、エサの端っこだけを器用にちぎり取られ、ボロボロになったアオイソメばかり。
「魚はそこにいる。でも、吸い込んでくれない」
まるで魚がエサを口の奥まで入れず、外側から「つついているだけ」のようなもどかしさ。この「あと数ミリ」が届かないもどかしさこそが、今回の4号検証で直面した最大の壁でした。
なぜ4号は苦戦したのか?「たった数グラム」に隠された理由
今回の検証で痛感したのは、ブラクリの号数が変わるだけで、海中での「エサの見え方」と「吸い込みやすさ」が激変するということです。
「アタリはあるのに掛からない」というもどかしい状況を振り返り、べいとらぼ。的に2つの理由を導き出しました。
その1 落下スピードが速すぎて「違和感」を与えた
当日は波が穏やかなベタ凪でした。 3号は「フワッ」と自然に落ちていきますが、4号は「ストン」と一直線に急降下します。この速すぎる動きが、穏やかな海の中では不自然な「落下物」として映り、魚の警戒心を高めてしまった可能性があります。
「エサだと思って近寄ったけど、動きが怪しいな……ちょっと突ついて確認してみよう」という、魚の慎重な心理が「つつくだけで飲み込まない」というアタリに現れていたのかもしれません。
その2 重さが邪魔をして「吸い込めなかった」
根魚はエサを食べる時、周りの水と一緒に「バフッ」と勢いよく吸い込みます。 海が荒れていれば潮の流れが助けになりますが、今回のような凪の日は15gという自重がそのまま「重り」として抵抗になってしまいます。
魚が精一杯吸い込もうとしても、重すぎてエサが口の奥まで動かない。
私たちで例えるならば、「お腹がペコペコなのに、お箸でつかもうとしたご飯粒が異様に重たくて、どうしても口まで持ち上がらない」……そんなもどかしい状態だったのかもしれません。
魚からすれば、「おいしそうなエサを見つけた!と思って吸い込んだのに、ズシリと重くて口に入ってこない」という違和感の塊です。その結果、針のある中心部まで吸い込めず、エサの端っこだけを突っつくような形になってしまったのだと考えられます。
唯一の釣果:試行錯誤の末に出会えた一匹
アタリはあるのに乗らないもどかしい時間が続き、エサだけが虚しく減っていく中、ようやくその瞬間が訪れました。
少し深めの穴に狙いを定め、着底後もしばらくじっと待ってみたときです。 今までの「つつく」ような単発のアタリではなく、竿先をわずかに抑え込むような、重みのある反応を感じました。
「今だ!」
慎重に、かつ鋭く合わせを入れると、ようやく魚の確かな生命感が手元に伝わりました。 慎重に引き上げたのは、鮮やかな赤い色合いが目を引くイソベラ。
「やっと釣れた……!」
結果として、この日釣れたのはこの一匹だけ。またまた本命のカサゴではありませんでしたが、試行錯誤して「なぜ釣れないのか」を考え抜いた末に手にしたこの一匹は、前回の釣りとはまた違う、深い達成感を与えてくれました。

まとめ:状況に合わせた「重さ」の使い分けが釣果への近道
今回のブラクリ4号検証、数字だけを見れば「1匹」という少し悔しい結果になりました。 しかし、この検証を通して「状況に合わせた号数選び」の重要性を、身をもって学ぶことができました。
今回の教訓をまとめます。
凪の日は「3号」が安定: 自然な落下スピードと吸い込みやすさが、穏やかな海では武器になる。
「4号」は荒天時の救世主: 強風や激流など、軽い仕掛けでは勝負にならない状況でこそ真価を発揮する。
失敗は上達のヒント: 「重くすれば効率が上がる」というわけではなく、その日の海に合わせることの大切さを実感。
「たった数グラム」の差が釣果を分ける。この繊細な違いこそが、釣りの本当の面白さなのかもしれません。
皆さんも、もし釣り場で「アタリはあるのに掛からない」という壁にぶつかったら、ぜひ一度ブラクリの号数を下げて(軽くして)みることを試してみてください。その一工夫が、きっと次の「1匹」を引き寄せてくれるはずです。
今回の失敗をデータに変えて、次こそはリベンジを果たしたいと思います! 「べいとらぼ。」の挑戦は、まだまだ続きます。

あわせて読みたい:3号でのブラクリ体験はこちら
今回の4号検証のベースとなった、前回の実釣レポートです。海の状態や仕掛けの重さが変わるだけで、どれだけ魚の反応が違うのか、ぜひ読み比べてみてください。


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